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二〇〇九年の春には250人の新入社員が入社してきました。当社は社員教育にものすごい時間とお金を投資しているので、250人に1カ月かかる金額は約一億円です。彼らを採用したのは二〇〇八年の春でした。その年の秋にリーマンショツクが起こり、市場は一気に冷え込み、企業も個人も財布の紐を固く締めたのです。多くの企業が内定取り消しをしました。私も内定を取り消さなければならないのではないかと悩みました。でも、それは誰にも言えません。もし副社長などに相談したら、MBA的発想で「取り消したらいいじゃないですか」ときっばり言われてしまいそうです。「当社は現在の社員も含め、250人もの新人を成長させ豊かに生きてゆくことを支える責任を果たせるのか」と悩んでいたのです。私はどちらかというと悩み事の少ない人間です。 一人の人間として仁と義が通っているかどうかが大切で、生きる基準がハッキリしている為です。しかし、で」の時期に250人の新入社員を抱え込むことは社長として正しい決断なのだろうか。情に流されているだけではないか」と悩みました。

 

その年の三月三〇日に人事課と教育部の会議があったのですが、その時にもまだ迷っていました。しかし、もう翌年度の採用が始まり、二〇一〇年度採用の学生達が説明会や面接にやってきていました。それを見た時、「ああ、もし私が内定を取り消したら、人事部の若い社員達は、学生の前で堂々と話ができなくなつてしまう」と思いました。人事部のスタッフ達は「シエイプアップハウスに入社できた学生達は、どこの会社に入社するよリラッキーな人達だ」と思っています。ですから、常に学生達の前でも堂々と話をしています。それをできなくしてしまってはいけないと思いました。また、内定を取り消すことは学生達の社会人としての第一歩を私達の会社が顕かせてしまうということです。これだけは絶対にしてはならないと思いました。社会人としての第一歩目を順風満帆の船出にしてあげたいと毎年入社式で思っていたのです。